東京、2011年10月19日
平野震災復興担当相がクウェートの原油支援に感謝

東日本大震災復興対策担当・平野達男震災復興担当相は水曜日、去る3月11日に発生した東日本大震災復興支援の為クウェート政府から無償提供された原油500万バレルに感謝の意を表すため、駐日クウェート国大使アブドゥル・ラーマン・アルオテイビを表敬訪問した。
内閣府特命担当大臣(防災担当)に再任された平野復興担当相は、今回の震災で大被害を受けた地域の一つである岩手出身であることを語り、提供された原油を直ちに被災者の為に役立てる旨述べた。原油贈呈式典は、10月12日、枝野幸男経済産業大臣主催により横浜で執り行われた。アルオタテイビ大使は、日本と被災者に心からのお悔やみを述べ、「福島第一原子力発電所の一連の事故は想像を絶するものだった。
平野復興担当相は、敏速な日本の復興と再建に大変重要な役割を担っている。」と語った。

それに対し、平野大臣は、「日本政府は被災地周辺の放射線浄化を始めたが、完了までにはしばらく時間がかかるだろう。しかし、私自ら迅速、確実、安全な除染作業を指揮することに従事する。」と語った。大臣はまた、3月11日の震災で政府は震災への備えや対策など多くの事を学んだことを挙げ、「これからも、今回の震災を研究し、対策情報を世界へ発信していく。」と述べた。アルオテイビ大使は、4月に気仙沼市を訪問した際、「地域一帯が、今回の地震と津波で大きな被害を受けていたにもかかわらず、被災者が秩序と規律を守っていた事が私をはじめ、世界に大きな感動を与えた。」と語った。
アルオテイビ大使とモハメッド・アルムタイリ一等書記官はクウェート国および国民からの支援を表明する為、震災直後に被災地を訪問し、子供達に希望を持ち続けてもらう為、クウェートと日本の国旗がプリントされたサッカーボール、筆記用具、食料品、生活用品などの支援物資を提供した。平野大臣は、文化、教育面など原油協定以外でも日本とクウェートの友好を強化する旨示した。
更に、大臣は2010年9月にクウェート国家原子力委員会事(KNNEC)務局長アハマド・ビシャーラ博士(当時)と経済産業省資源エネルギー庁細野哲弘長官(当時)が署名した、原子力の平和的利用に関する協力文書に基づき推進していく旨述べた。