2012年7月13日(いわき)
アルオテイビ駐日大使、クウェート国から福島県の水族館への3百万ドルの寄付を届ける:いわき市で贈呈式典挙行

アブドゥルラフマーン・アルオテイビ駐日大使は、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」へ、クウェート国からの3百万ドルの寄付金を贈呈した。この寄付は、今年3月に、シェイク・サバーハ・クウェート国首長が国賓として訪日した際に、寄付を表明していたもの。

寄付金贈呈式は、アクアマリンふくしまの屋外広場に特設された、がれきで作られたステージで挙行された。来賓として福島県知事佐藤雄平閣下、そしてクウェートからクウェート科学研究所所長ナジ・アルムタイリ博士が臨席するなか、アルオテイビ大使は、アクアマリンふくしまの安部義孝館長に対して、3百万ドルの目録を手交した。アクアマリンふくしまは、2011年3月の東日本大震災で被災していた。

安部館長は、1960年代にクウェート科学研究所で、研究員の育成に携わっていた縁があり、それ以来、安部館長やクウェート科学研究所の在籍経験者、そして研究所を深い関係があった関係者らが、クウェートとの親交を温めていた。

昨年3月11日の震災直後から、クウェート側ではシェイク・サバーハ首長の指示を待つ前に既に、アルオテイビ駐日大使、ナジ所長、そして福島の悲劇を深く憂慮した関係者らが政府に対して働きかけを始め、被災地の人々の苦難を軽減し、これまでの生活を取り戻すことに寄与するようなあらゆる手段を模索していた。

本贈呈式典は、このような両国の人々の絆、努力そして願いの結晶として実現したものである。式典のなかで、佐藤福島県知事からアルオテイビ駐日大使に対し、これまでにクウェート国から福島県、そして他の被災各県に対して贈られてきた様々な支援に対する感謝状が贈呈された。

本式典には、地元選出の増子輝彦参議院議員、また政府を代表して外務省審議官が来賓として出席した。

式典に先立ち、アルオテイビ駐日大使とナジ所長は、アクアマリンふくしまの展示を視察し、震災直後閉館を余儀なくされたものの、わずか2ヶ月で再開を果たした、この施設の1年間の成果を高く評価し、今後の更なる発展を期待した。

式典後、アルオテイビ駐日大使は、佐藤福島県知事と懇談した。両者は、福島県の復興について意見を交換し、特に県内経済の動向や原子力発電所の事故以来避難を続けている人々の生活再建について県知事からの説明を受けた。

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