2013年2月25日(東京)
クウェート建国記念日レセプション開催

2月25日、在京クウェート大使館はクウェート建国52周年と解放22周年を祝うレセプションを開催した。政界、ビジネス、学術界、外交団体など様々な分野から1000人近くの来賓が集まり、その中には元経済産業大臣の枝野幸男衆議院議員の姿もあった。アブドルラーマン・アルオタイビ在京クウェート大使はまずシェイク・サバーハ・アルアハマド・アルジャーベル・アルサバーハク首長並びにシェイク・ナワーフ・アルアハマド・アルサバーハ皇太子、シェイク・ジャーベル・アルムバラク・アルサバーハ首相、そしてクウェート国民に祝辞を述べた。オタイビ大使はスピーチで、「1962年の憲法公布以来クウェートは民主化ということを最も重要視してきました。そしてクウェートは人道主義を強調していく中で、同年、アラブ経済開発ファンドを設立し、世界中の国々を支援してきました。そして、その感謝の証として、1990年のイラクによるクウェート侵攻の際には、今度は世界中の国々かわが国を支援してくれました。」と述べた。オタイビ大使は「特に我々は、建国以来わが国に対して様々な形で支援を続けてくれた日本国に大変感謝の意を抱いています。」と続けた。「日本はわが国の独立を最初に認めた国の一つです。また、イラクによるクウェート侵攻の際にも財政、環境保護の面からわが国を最初に支援してくれた国の一つでもあります。」と述べた。

また、オタイビ大使は、昨年3月の天皇陛下からのご招待によるサバーハ首長の訪日についても言及した。「サバーハ首長訪日の際に受けた日本側からの多大な歓待は両国間の友好関係を表すものです。また、多くの日本政府高官らが、東日本大震災の際のクウェートからの支援に対して、厚いの感謝の意をサバーハ首長に伝えました。」と大使は述べた。日本クウェート友好議員連盟会長の小池百合子衆議院議員は「東北の方々だけでなく日本中の人々がクウェートへの感謝を忘れることはないでしょう。」とスピーチの中で述べた。「クウェートは早い段階で東北への支援を決定してくれました。クウェートは5億ドルに相当する500万バレルの原油を復興のために提供してくれました。さらに、サバーハ首長の来日の際には更に日本赤十字に200万ドル、特に被害の大きかったアクアマリン福島に対して300万ドルの支援も表明されました。」と述べ、サバーハ首長ならびにオタイビ大使およびクウェート大使館一同に感謝の意を伝えた。アクアマリン福島の安部義孝館長はクウェート国営通信のインタビューで次のように述べた。「我々のミュージアムは復興途中にあります。我々はサバーハ首長及びクウェートの国民からの多大な支援に大変感謝しております。」アクアマリン福島は記念公園を建設中で、公園にはクウェートへの感謝を記したモニュメントを設ける予定。また、レセプションにはハマド・アルムラ2等書記官、アブドルアジズ・アルダラ3等書記官、モハマド・アルオトマン3等書記官も参加した。レセプションではサバーハ首長の来日の様子や震災後のクウェートの支援活動などの写真も展示された。 

(クウェート国営通信260925 Feb 13NNNN  By Miyoko Ishigami (with Photos))