2013年7月3日(宮城)
福島の漁協の漁船、新たな復興のシンボルとして進水式を迎える: アルオタイビ駐日クウェート国大使、震災復興へのクウェート国の貢献を実感
この日、福島県いわき市の中之作漁業協同組合が建造を進めていた「第二十一権栄丸」が進水式を迎えたという報告を受け、アブドゥルラフマーン・アルオタイビ駐日クウェート国大使は、東日本大震災とこれに伴う津波の被害からの復興を目指して重ねられている、日本国民と関係機関の献身的な努力を称賛し、クウェート国が復興の過程に貢献できることは喜ばしい限りだと述べた。
進水式は、宮城県気仙沼市の木戸浦造船本社工場にて行われた。中之作漁業協同組合の吉田喜代表理事組合長、丸中漁業有限会社の吉田一伊代表取締役、第二十一権栄丸の吉田漁労長らが式典列席者を迎えた。日本赤十字社関係者らもこの式典に参列した。
この新造船は、199トン型の秋刀魚棒受網兼鮪延縄漁船で、総工費は8億6400万円。クウェート国からの支援は、福島県を通じて届けられた1000万円で、船内の部品の購入に充てられた。
クウェートからの支援金は、船首と操舵室脇に設置された、2台の探照灯とその安定器の購入に役立てられた。それぞれの機材には、クウェート国の国旗と日本赤十字社のロゴが入ったシールが貼付された。シールには、「当機器は、2011年3月11日の東日本大震災で被災した漁船再建のため、日本赤十字社の協力のもと、クウェート国より第二十一権栄丸に寄贈されました」と記述されている。
日本赤十字社からの報告によれば、進水式に参加した関係者の誰もが、クウェート国からの支援に感謝の念を表したという。アルオタイビ駐日大使は、漁船の雄姿を目にして、喜びを表するとともに、この漁船と地元の漁師や漁業関係者の、更なる繁栄と釣果の幸運を祈った。
(写真提供:日本赤十字社)