2014年10月6日(東京)
訪日中の開発計画大臣、日本の国会議員団と国土開発計画につき協議

週末日本に到着したヒンド・アルサビーフ開発経済担当国務大臣兼社会問題・労働大臣は6日、日本クウェート友好議員連盟所属国会議員団との会合に出席し、クウェート国が最近策定した開発計画について協議したところ、両者は両国がより緊密に連携すべきとの意見で一致した。

東京で行われた会合において、アルサビーフ大臣は、最近国民議会に提出された「クウェート開発計画2015-2020」を円滑に執行するために、日本から専門家を派遣してほしいと要請した。「この計画を策定するにあたり、日本は既に3週間にわたり専門家を派遣してくれた。私としてはさらにこの計画の執行の段階においても、日本が専門家を派遣してくれることを期待している。さらには、将来新たな開発計画の策定においても、日本の支援を期待する。」こう述べた大臣は、さらに両国間の商工会議所間の協力もまた、必要不可欠であると付言した。

今年8月に公表された「クウェート開発計画2015-2020」には、地下鉄の建設計画や、アラビア湾岸諸国協力会議(GCC)の5か国、サウジアラビア、カタール、バーレーン、オマーン、アラブ首長国連邦とクウェートを結ぶ鉄道敷設計画も含まれる模様。

他にも、クウェート国際空港に新ターミナルを建設する計画や、メディア・シティ・プロジェクト、5万戸の住宅建設計画、発電所やアルズール製油所の拡張計画、さらには下水道ネットワークや水処理施設の拡張・増設計画などがある。日本の企業の参画が既に決定した計画としては、ミナ・アルアハマディ製油所のクリーン燃料プロジェクトや、再生可能エネルギープロジェクトが挙げられる。

日本側を代表して、日本クウェート友好議員連盟の小池百合子会長は、日本の地下鉄ネットワークの先進性や、コンピューター制御による洗練された交通システムについて強調したうえで、環境プロジェクトにおいても日本は経験を積んでいる、と付言した。

会合後、アルサビーフ大臣はクウェート国営通信(KUNA)とクウェートTVに対して、クウェート側は日本からのより広範な協力を期待している、民間セクターがより大きな役割を果たすことになるこの開発計画の成功のためにも、専門家派遣が望まれる、と述べた。

小池会長は、今次の大臣訪問は、両国間の関係強化に大きく貢献するもの、と述べた。この会合には、アブドゥルラフマーン・アルオタイビ駐日大使らも同席した。

(記事の原文と写真:国営クウェート通信石神特派員、翻訳:大使館)