2016年1月20日(東京)
宮城県、「クウェート国友好医学生修学基金」を創設
アブドゥルラフマーン・アルオタイビ駐日クウェート国大使はこの日大使館に、村井嘉浩宮城県知事の表敬を受けた。
村井知事は、2011年3月11日に発生した東日本大震災とこれに伴う津波の被害に遭った宮城県はじめ他の被災地域が、クウェート国から復興支援を受けたことにつき、感謝の意を表した。知事はさらに、危機に直面した日本に対し、クウェートが示した寛大さを称賛した。
知事の大使表敬には、宮城県庁の複数の職員と大使館よりヨセフ・アルタルケット三等書記官が同席した。参加者は、復興事業の進捗状況に触れ、またクウェート国と日本との二国間関係に関しても協議した。
村井知事は、宮城県が「クウェート国友好医学生修学基金」を創設すると表明した。この基金は、クウェート国が寄付した原油の売却代金から宮城県が受領した160億円のうち、90億円を原資とするもの。基金は、東北薬科大学に新規に設立される医学部で勉強する、宮城出身の学生を支援するために活用される。宮城県は、震災以来県内に不足している医師や医療施設の充実を図るためのものと、このプロジェクトを位置付けている。
宮城県は、日本の東北地方に位置し、2011年3月の東日本大震災で甚大な被害を受けた三県のひとつ。震災の直後、クウェート国はシェイク・サバーハ・アルアハマド・アルジャーベル・アルサバーハ首長殿下の指示のもと、5百万バレルの原油を日本に寄付した。